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6.マウスとの触れ合い(コミュニケーション、グルーミング)

【マウスとのコミュニケーション】

マウスはそれほど触られることを好まないが、かといって過度なスキンシップでもなければ触ることも可能である。むしろ手を入れると飛び乗ってきて肩までくるような人懐っこい行動をみせるものも多い。特にアンゴラやロングは穏やかな個体が多い。

マウスを手に乗せたり移動するときには最初に尾をつかむとよい。いきなり体をつかむと驚いてかむこともある(尾をつかんでも触られるのが苦手なマウスはクルリと回ってきて、噛む)。
ブラッシングや風呂は不要。毛質に関わらず不要。
爪切り、耳掃除なども不要。



【負担にならないスキンシップ】

マウスと触れ合うまえに、そもそもその個体自身のペットしての向き不向きを考える必要がある。
餌用として殖やされてきた個体に多いが、ペットであっても触られるのを嫌悪するものはいる。そのようなマウスを無理強いして触るのはかわいそうだ。
スキンシップはあくまでも自分から寄ってきたり、触られても噛んだり逃げたりしないマウスにとどめよう。

尾の付け根を持ってつまみあげるのが負担にならないが、本来であればストレスフルな鷲掴みスタイルが「包み込まれて落ち着く」という強者もいる。
手をかざすと振り返って逃げたり脅えるような様子を見せる個体は尾を掴むほうが無難だ。

日々のスキンシップは長時間にならないように心がけ、手の中で眠ってしまうようならばちょっと触りすぎかもしれない。早めにケージに戻したほうがよい。
特に小さなお子さんが触る場合は力加減や時間加減がわからないので、大人のかたが付き添い、テレビやゲームのように時間を決めてスキンシップするようにしたほうが安心だろう。

【触れ合いタイムは異常の早期発見】

日々の餌や掃除の中で、また触れ合いタイムの中で、上から見ただけではわからない異常に気がつくこともある。
毛のばさつき、痩せてきた、腫瘍ができた、毛が抜けた、かさぶたがある、皮膚が白くなっている、呼吸や体温がいつもと違う等々、触れ合いでわかる異常は様々だ。

中には保温や環境改善で治るものもあれば、獣医にかからないとよくならないものもある。外部や内部寄生虫は早期に獣医にかかった方が早くよくなる。逆に異常であっても、獣医にも手の施しようのないものもある(老化や遺伝による症状が代表的)。
喧嘩やいじめが原因であれば、いじめられっこかいじめっこを別ケージに収容することでおさまる。

飼育環境を変えたり、餌の内容を食べやすいものにしたりミックスを変更することによって、その個体にとって少しでも快適な状況を作り出すことにつながることもある。

【やらなくてよいグルーミングの数々】

犬や猫を飼育したことがある人にとってマウスは手がかからなすぎて戸惑ってしまうことだろう。
犬猫で当たり前の爪切りもマウスには無用の長物だし、散歩もいらない。無論予防接種や役所への登録も不要だ。
シャンプーはひどいストレスを与えることにしかならないし、アンゴラやロングヘアであってもブラッシングが必要なほど毛がもつれることもない。

マウスとの暮らしに必要なのは、しばしば行う掃除と、日々の餌と水、過度にならないスキンシップだ。
これらを忘れなければ、マウスはその愛らしさで私達に最高の癒しを与えてくれる。

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